エッセイ集『共感と距離感の練習』が発売になります![忘れた頃に届く 2024年4月②]
年末にちらっと書いていたエッセイ集、いよいよ情報解禁になりました!
素晴らしくないですか、この装丁…
タイトルは『共感と距離感の練習』。内容はこんな感じです。
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「わかるかも」が口癖のあなたへ。
初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと――
誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。
「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。
“共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”
――「はじめに」より
自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。
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版元の柏書房のページでは5月23日刊行となっていますね。そのあたりから徐々に店頭に並びはじめ、6月のプライドマンスには皆さんの手元に届くようになるんじゃないかなと思います。
誰かと話している時、その人の気持ちを想像して自分と重ねては「いやいや、そんな簡単に重ねられるはずない」とはっとすることをいつも繰り返しています。その危うさと可能性について考えるエッセイにしたい…というのが出発点。このことをテーマにしつつ、ゲイ・シスジェンダー男性としての体験をたくさん書きました。
編集はクィアの本を多く手がけている天野潤平さん。装画は岡田喜之さんです。普段から顔の絵をたくさん描いている岡田さんに、二人の人物の顔を重ねて描いてもらいました。装丁はOCTAVEの木庭貴信さんと岩元萌さん。造本について色々と凝ったことを考えてくださっていて、自分も手に取るのが今から楽しみです。
ひとまず速報でした! これから徐々にネットストアや書店で予約ができるようになっていくと思うので、お好きな場所でぜひとも予約をお願いします……!
このニュースレターですが、本の発売に向けて少し頻繁に送ることになりそうです。今週はTRPに向けたアクションもあるので、明日か明後日にはその告知もします。お楽しみに!
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