ピンクウォッシュも家父長制もいらない[忘れた頃に届く/2024年7月②]
■YOU CAN’T PINKWASH GENOCIDE T-SHIRT寄付完了のご報告
loneliness books、とれたてクラブさんと制作したYOU CAN’T PINKWASH GENOCIDE T-SHIRT(ピンクウォッシュ禁止Tシャツ)、追加生産分に関するご報告です。今回、受注分に加えて各色・各サイズ数枚ずつプラスで生産し、計62枚を制作・販売しました。この売り上げから1枚につき1000円、計6万2000円を、下記2ヶ所に寄付いたしました。
・ガザに拠点を置く、避難民を支援する団体Care For Gaza
・ガザ中部の街デイル・アル・バラで地域の人たちの支援活動をしているQasemさん
寄付先は小沼が提案し、loneliness booksの潟見さん、とれたてさんと相談の上決定しました。
Care For Gazaは教職についていたMuhammadさんが運営する、ガザで避難民を直接支援する活動を行っている団体。現金給付や食料、医薬品、衣類といった必要物資の配布、炊き出しなどを行っています。
Qasemさんは小沼が継続して連絡を取っているパレスチナ人の若者です。Qasemさんとその家族も避難をしていますが、自分たちのためだけでなく同じ地域に避難している人たちのぶんまで資金を集め、現金や食料、医薬品などの必要物資を配る活動をしています。
TシャツはTRPの初回生産分とあわせると約120枚制作し、合計12万2000円をガザに届けることができました。皆さん本当にありがとうございました!
デモなどに行くと誰かが着てくれているのを本当によく見かけて、そのたびに作ってよかったという気持ちになります。政治的なメッセージが書かれたものって、身につけるだけでなんかちょっと強くなる感じしますよね。対外的にそのメッセージを発信できるというだけでなく。ぜひこれからもたくさん着てくれたらうれしいです。
Tシャツを着ていて「ピンクウォッシュってなに?」と聞かれた時の説明が不安な人は、このへんを読んで復習してみてください。
小沼が以前書いたニュースレターは解説ではないから簡潔に情報がまとまっているとは言えないんだけど、こういう文章の方が響きそうな人にはぜひ教えてあげてください。
寄付は一度で終わりというわけにはいきません。今回の支援先として選んだ2ヶ所ですが、Care For GazaはInstagramのリンク欄にあるPayPalから支援ができます。QasemさんはGo Fund Meもあるにはあるのですが、より直接的に送金する方法があります。日本からの寄付をまとめてくださっている窓口の方がいるので、DMでもなんでも小沼に連絡をいただければお繋ぎします。
パレスチナの人たちが自分の力でお金を稼げる環境にならない限り、いつまでも支援が必要な状況は続きます。まずは停戦、そしてパレスチナ解放。何度も言ってきたことではありますが、これからも繰り返し言い続けましょう。Free Palestine.
ALT:ピンクウォッシュ禁止Tシャツを刷ったシルクスクリーンの版。すべてを終えてお疲れ様の気持ちで撮りました
■『家父長制はいらない 「仕事文脈」セレクション』、発売しています
さまざまな角度から「仕事」を考えるリトルマガジン『仕事文脈』。近年の寄稿からフェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティにまつわる文章を集めた一冊『家父長制はいらない 「仕事文脈」セレクション』に、編集として関わりました。書店にもそろそろ入荷しはじめているみたいです。
super-KIKIさんの家父長制のお墓イラスト+銀色ギラギラ表紙が話題を集めていますが、中身も強力です! 見かけたらぜひお手に取って読んでみてください。
書店に行けない人はタバブックスの宮川さんが発売日に書いたブログをまず読んでみて。小沼のあとがきも一部引用してもらっています。
あらゆるところに張り巡らされた家父長制を葬る一撃になるといいな! よろしくお願いします。
■7月19日は百瀬文さんとのトークです
7月19日はエッセイ集『なめらかな人』を刊行した美術家の百瀬文さんとtwililightでトークです。もう次の金曜ですね。
このトークイベントにあわせて選書フェアも開催しています! 百瀬さんは『なめらかな人』、小沼は『共感と距離感の練習』、それぞれが自分の本を読んだ人へのおすすめを6冊選んでいます。まだ小沼もフェア棚を見ていないので、どんな感じになってるか楽しみです!
来店・配信ともに参加可能です。予約と詳細はこちらから! 金曜の夜、ぜひ聞きにいらしてください。
なんだかちょこまかと動き続けていますが、実は9月にもう一冊編著が出ます。詳細はまだ言わないでおきますが、『共感と距離感の練習』とも、『家父長制はいらない』とも全然違うテーマの本です。小沼がこれまでに作ったものの中では『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』が近いかな。なお『みんなもっと〜』、先日また増刷しついに2000部になりました! ありがとうございます!
先週9月新刊の初稿ゲラが届いたのですが、読んで「これは絶対に良い本」という手応えがあります。寄稿者のみなさんの原稿がほんと素晴らしくてね……。楽しみにしていてください。
気候危機を肌で感じる日本の夏、生き抜きましょう…! それではまた。
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