プライド月間に『共感と距離感の練習』を[忘れた頃に届く 2024年6月]
先週の火曜日から1週間韓国へ行っていて、去年作ったZINE『間違っていない世界のために』をソウルの独立書店さんをめぐって取り扱ってもらったり、ソウル・クィア・パレードに参加したりしてきました。そうしているうちに6月、プライド月間（プライドマンス）ですね。小沼の新しいエッセイ集『共感と距離感の練習』もすでに多くの書店に入荷しているようです。
本の企画が通って刊行スケジュールを決めるとき、「ちょっとタイトだけど、頑張って6月にはお店に並んでいるようにしたいですね」と編集の天野さんと話していました。だから今月のうちに手に取って読んでもらえることは、ちょっと特別な意味があると思っています。もちろんいつ読んでくれてもうれしいんだけどね。
近くに書店がある方はぜひそちらで、ない方はオンラインで！ 電子書籍もあります。そして書店や図書館など本を扱う場所で働く皆さま、プライドフェアの棚を作る時はぜひ一緒に置いてもらえたら。
まだ発売から1〜2週間ほどですが、さっそく感想を書いてくださっているのを見かけます。そのたびありがたい気持ちでいっぱいになります。特に今回はひとりで暗い場所まで降りていって書くようなプロセスがあったから、届いたみたいだ、と思えるのは救われる気持ちです。
読んだ方はぜひ感想を、SNSでもブログでもレビューサイトでもいいので投稿してくれたらうれしい！ 短い感想でもマジで花束くらいうれしいですし、長い感想だと数ヶ月分の家賃くらいうれしいです……。どんなふうに読んでくれたのか、よかったら教えてほしいです。タイトルにもなっている共感と距離感について考えたことでも、クィアクィアしいエピソードを読んで感じたことでも。
あと、どうすればこの本を届けられるかずっと考えているんですが、読んでくれた人が感じたことを誰かに伝えてくれるのが一番強い力を持っていると思います。本が光線だとするなら、感想や批評はその光を乱反射させます。それは作者にはできないこと。どんなふうに響いたかを綴った言葉が乱反射しながら広がっていく中で、必要としている人のもとまで到達するんじゃないかと思っています。
まあ感想って書くの大変だし、時機などもあるから無理せず！ でも書いてくれたら絶対読むと思います。なぜならめちゃくちゃエゴサしてるから……。どうぞよろしくお願いしまーす。
【お知らせ】
新刊まわりでイベントがあったりメディアでしゃべったり、色々しております〜。
■6月12日、twililightで宮崎智之さんとトークイベントします
ALT：小沼理＋宮崎智之『わからないけどわかるよ』トークイベントの告知画像。左に『共感と距離感の練習』の、右に『平熱のまま、この世界に熱狂したい』の書影が置かれ、中央にタイトルや日時が書かれています。
『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』をちくま文庫から刊行する宮崎智之さんと、三軒茶屋の書店twililightでトークします！ 6月12日（水）の19時30分から。もう来週ですね（ニュースレターでの告知が遅くてすみません…！！）。
イベント名は「小沼理＋宮崎智之『わからないけどわかるよ』/『共感と距離感の練習』（柏書房）『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』（ちくま文庫）刊行記念トーク」。「わからないけどわかるよ」というイベントタイトルは小沼の新刊の「はじめに」からつけていただきました。昨日の夜にはこの箇所を含む一節をtwililight熊谷さんが朗読してくださっていました！うれしい〜。
宮崎さんとは前作『いちなが』の時もtwililightでトークイベントをさせてもらいました。縁がありますね。まだ来店参加も可能なようなので、来られる方はぜひ！ オンラインでも視聴できます。予約と詳細はこちらから。
あと、23日（日）の午後に京都でもトークイベントを予定しています。正式な告知はまだなんですが、開催日が迫っているので勝手にフライング……お近くの方はぜひいらしてください！
■内沼晋太郎さんの番組「本チャンネル」に出ました
ブックコーディネーターの内沼晋太郎さんが気になる一冊を紹介するYouTube「本チャンネル」に出演しました。『共感と距離感の練習』のこと、内沼さんが手がけた日記屋 月日のこと、日記とエッセイの違いなどをお話ししています！ ポッドキャストもあります。
■ソウルのラジオ番組「曖昧なお姉さんたち（애매-한 언니들）』に出ました
ALT：『曖昧なお姉さんたち』小沼が出演した第49回のアートワーク。
ソウル・西大門共同体ラジオの社会問題と本の話をする番組『曖昧なお姉さんたち（애매-한 언니들）』に出演しました。ソウル滞在中に収録したものです。ポッドキャストで日本からも聞くことができます。私は日本語で話しているので、韓国語がわからなくても小沼の発言は追えます。
依頼をくれたのは去年日韓2言語で作ったZINE『間違っていない世界のために』で韓国語翻訳を担当してくれたキム・ウヨンさん。ウヨンさんは定期的にこの番組に出演していて、僕の回でも通訳をしてくれています。
話題は『間違っていない世界のために』を中心に、東京とソウルのパレードについてなど。去年のパレードのことは『共感と距離感の練習』にも書いたので、結果的にこの本の話にもなっているかな。後半には『共感と距離感の練習』所収の「男性的」から一部朗読もしています。
具体的なクィアの話がたくさんできて楽しかった〜。私はクィアの話をしたいんだなと改めて思った……。充実した内容なのでぜひ聞いてほしいです！ 2週にわたって放送されるもので、後編は来週の水曜に公開です。
■今月も蟹ブックスでお店番します
ALT：蟹ブックス6月の出勤カレンダー。小沼の出勤日は9日と11日。
月一でお店番している高円寺の蟹ブックスですが、今月はシフトが2日入っています！ 9日（日）と11日（火）です。直近ですが、時間がある人はぜひぜひ遊びにきてください。サインもしまーす。
■サイン本を販売・予約中です
以下の書店でサイン本を扱ってもらっています。
TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢は現在販売中、マルジナリア書店は第一弾のサイン本が売り切れたため第二弾を準備中です。オンラインでも購入できるので、遠方の方はぜひ！
——
新刊、色んな人に届くといいな〜。そして今年のプライドマンスはつらいことが少ないといいな。祝福しあっていきましょう。それではまた！
すでに登録済みの方は こちら
読者限定の内容も逃しません。