『共感と距離感の練習』、「はじめに」が公開!ほか[忘れた頃に届く 2024年5月①]

告知×5です。ピンクウォッシュ禁止Tシャツの追加生産も。
小沼理 2024.05.10
誰でも

 新しいエッセイ集『共感と距離感の練習』、発売日が近づいてきました。イベントや取材のご依頼などさっそくいくつかいただいておりありがたい限りです。

 新刊関連を中心に、しばらくは告知が多く賑やかになりそう。ひとまず今日はその第一弾です!

①「はじめに」が公開されました

 柏書房のwebマガジン「かしわもち」にて、『共感と距離感の練習』の「はじめに」が全文公開されました! 記事冒頭では担当編集の天野さんが打ち合わせの時のことを少し振り返ってくれています。打ち合わせしたの1年前だったんだな……。

 あまり自分が何かを言いすぎるのも野暮だと思うので、まずは読んでいただけたら! 拡散とかもうれしいです。よろしくお願いします。

②5月26日、蟹ブックスでお店番します

 高円寺の書店・蟹ブックスで月1くらいでバイトしているのですが、今月は5月26日がシフトになりました。『共感と距離感の練習』発売直後の日曜日ですね。多分この日には入荷していると思います。まだどこで買うか決めていない方、ぜひ小沼のバ先で!

 もう他の書店などで予約した方や、どこで購入するか決めている方も気軽にいらしてください。小沼の本が手元になくても、言っていただければ何かにサインなどさせていただきます。

③「YOU CAN’T PINKWASH THE GENOCIDE T-shirt」、追加生産します

 とれたてクラブさん、loneliness booksの潟見陽さんと作ったTシャツ、TRPでほぼ完売したため再販します。5月末までの受注生産、6月中旬にお届け予定。前回買えなかった方はこちらのページからご予約ください。

 前回はスモークブラックとオートミール(グレーホワイトみたいな色)の2色でしたが、今回はオートミールをホワイトに変更しています。汗染みが目立たず、夏でも着やすくなりました。

 今回も1枚につき1000円をガザの人々のために寄付します。寄付先はちょっと考え中……6月の状況を見て一番良い選択は何か判断したいと思います(っていうかさすがに停戦していてくれ。今すぐ停戦して)。

 これまではエジプト国境の検閲を通過しガザから避難する費用を募っていた方がけっこういたのですが、ラファ侵攻がはじまってから検問は閉鎖、ガザからの避難は難しくなってしまったようです。食料などの支援物資がますます入りにくくなっているため物価はさらに高騰すると予測され、「けっこう集まったな〜」と思う金額でも一人が一日生きるためのお金にしかならない、ということも。円も弱いしね……。

 最近、インスタでガザの人からDMが届くようになって(私の周りでも同様の人がちらほらいる)、少しやりとりをしたりGoFundMeやPayPalを使って少額ですが寄付したりしています(※有志がまとめてくださったこちらを参考に動いています)。

 わたしがはじめてやりとりをしたのはガザ中部にいる10代のQさんで、この地域にいる人たちに食糧を届けるためのお金が必要と言っていました。すでに別の方が送金窓口になってくれていたし(お金を受け取るにも手数料がかかるから、誰かが窓口になってまとめて送る方がいい)、あんまり密にメッセージをしているわけではないです。でも昨日、その人がずっと買おうとしていたパンを焼くためのガスコンロを購入できたと聞いて、すごくうれしかった。ガスや小麦粉を買うのにもすごくお金がかかるからまだまだサポートが必要だけど、そのガスコンロで焼いたパンは、本当に大勢の人の命をつなぐのだと思う。

 オンラインでメッセージを少しやりとりしただけではある。でもこの経験を通して、ガザはQさんが生きている土地になりました。他にも、コンテンツライターとして働いていたNさんや、少ししか寄付できなくて申し訳ないと伝える私に「あなたに神のご加護がありますように」と返してくれたAさんやMさんが生きている土地になりました。

 その土地で虐殺が起きていることが、私にはひどく耐えがたいです。

④『仕事文脈 vol.24』、5月19日の文フリ東京から発売です

 編集として関わっているタバブックスの『仕事文脈 vol.24』、今号も無事に校了しました。特集1は「「反戦」と仕事」、特集2は「住まい、どうですか?」。

 終わらないパレスチナでの虐殺、2年が経ったロシアのウクライナ侵攻、戦争するための準備を着々と進めているような日本……制作中も危機感が募るばかりでした。同じ気持ちを共有する人たちにぜひ読んでほしいです。

 特集2はリラックスして読めるものもありますが(それも大事なこと)、結局のところつながっているよな、とも考えていました。戦争がはじまれば住まいとか暮らしとか言ってられなくなるし。

 5月19日の文フリ東京で先行販売です。ブースは「第一展示場・Z-47〜48」、私もブースにいるかも。特集テーマに合わせ、反戦やパレスチナ連帯のステッカーやチラシも配布するみたいですよ!

 また 『仕事文脈』に近年掲載した記事の中からフェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティにまつわる文章を再編集した『家父長制はいらない「仕事文脈」セレクション』も現在製作中です! 書き下ろし原稿も収録します。性差別的な問題の根幹にある男性支配的な社会システム=家父長制をまなざし、解体するための一冊。6月下旬発売予定です!

⑤金井タオル『日記発、小説経由、雑誌行き』に寄稿しました

 『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』の編集者・金井タオルさんの新作です。現在こちらで予約注文を受付中。『みんなもっと〜』を編集したのだからと自分でも日記を書いて売ろうとしたら、できあがったのは雑誌でした。クセが強い……しかし過去進行形の記録でかつ「そのひと性」が浮かび上がるものを日記とするならこれはまさしく日記……自分もまだ全貌を把握していないので楽しみです。

 「手前味噌」という企画で『みんなもっと〜』のあとがき・後日談的なテキストを寄稿しているほか、「第三者視点」という金井さんとの雑談に参加しています。 取材・構成は碇雪恵さん。

 『みんなもっと〜』はおかげさまで現在1600部です! まだまだ届けていきたいので、よろしくお願いします。

——

 エッセイ集の制作が終わり、『仕事文脈』の寄稿者への連絡とかガザの人たちとのDMとか、また別で動いている企画とかで、なんだかここ数日は連絡ばかりしています。連絡だけで一日が終わった日もあった。時間が溶けていくような感覚……。でも原稿に取り掛かっているとそっちに集中しちゃって多くの連絡を捌くことができないので、タイミングとしてはよかったのかも。

 6月以降も書店でのトークイベントなど色々と機会がありそうです。またその都度お知らせしますが、情報を早く手に入れたい方はSNSを見ていただくのが一番かも。SNSから距離を置くためにはじめたニュースレターなのでこう書くのは微妙な気持ちですが、それぞれのプラットフォームに合ったお知らせのサイズ感やスピード感というのがありますね……。

 SNSはThreadsマストドンXInstagramをやっています。XはRT多め。なんだかんだでユーザー数が多く情報が集まるので(くそー!)。私自身の投稿頻度はThreads、マストドンと変わらないです。

 個人的なことは最近はInstagramのストーリーに投稿することが多いです。24時間で消えるのが気楽。友達とつながるSNSって感じで半クローズドな運用をしていたのですが、パレスチナ関連でその運用ルールが変わってきているのでよければフォローしてください。

 あとBlueskyも実はアカウントだけあります。でも誰にも言ってないので、現在のフォロワー数は2です。

 改めて見るとマジでSNS多すぎですね。そして告知しようと開けば見ちゃうし、告知したらリアクションが気になってまた見ちゃう。ほどほどにしておきたいですね。

 多分またすぐに配信します! それではまた〜。

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